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私の天使

三毛なので、白と青と赤の花にしたのです。
もちろん白は多め。
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道端に咲いていた菜の花がクラリスを連想させ、
ちょっと拝借してきました。
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クラリスはヤンチャな反面、儚げでもあり、
ちょっと薄幸の美少女風(?)でもあり、
忘れな草など、小さい花が似合ってます。

背中の模様は天使の羽根だけではなく、
パンジーのようにも見えるので、
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母はクラリスの事を最後まで
「花ちゃん、お花のようだから花ちゃん」と
呼んでいました。

こちらのブログでは登場回数の少ない
我が家のクラ子ことクラリス、
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春本番を待たず、虹の橋に行ってしまいました。

【追記】
本当は他にもいろいろ書いてたんですが、
もう一度読み返すと余計に落ち込んだので思い切って削除。
ご心配いただいた皆さん、すみませんでした。
あまりブルーになってると、クラに怒られちゃうね。

【追記の追記】
更に考えが変わり、また、ずっとChocolatさんのコメントを勝手に修正して
申し訳ないという思いがあり、書き込み当時の文章を『続き』に
復活させました。
書き込みができるまでにひと月以上かかってしまってすみません…。

生まれた時は小さく、ずっと補乳して育てました。
小さいながらも元気に育ち、
ワクチン以外では病気知らずできました。

クラリスの両親は我が家生まれの子同士で、
父はしらす、母はふたか(引退して新しいお家に行ってます)。
一時はクラリスのオーナー様募集をしていたのですが、
引退後は引き受けてもいいよ~というお家も見つかり、
我が家にお母さん候補として居残りました。
クラ子の交配相手になるカリ君もいますから…。

ヘッドが少し狭く、体も少し小さいけど、
お鼻はまっすぐ、あっさり顔だけど印象的な目をしていて、
ホワイトが多く華やかな印象の三毛ちゃん、
お母さん候補にしたいという気持ちは強まっていました。

広くワイドな骨格と豊かな毛吹きを持つカリ君に
ホワイトの多いクラちゃんはいい組み合わせに思えました。
我が家ではカリ君の子供は産児数が少ないし、
クラは小さめだから子供は少ない方がいいかと…。

お見合いはうまく行き、クラちゃんのお腹は
少しずつ、大きく大きくなっていきました。

…かなり大きくなってきました…。

昨年末に、臨月のおーちゃんが子宮捻転を起こして、
自分自身も危なくなり、子猫ごと子宮を摘出して
間一髪助かったということがありました。

それ以来乳母はピリピリしていました。

同じことがふたたび起こらないように。

それまで、乳母は縁起担ぎでワザと妊娠前の産児数などの
検査はしなかったのです。
昔はマメにやっていたのですが、たまたま、検査しない時に
安産だったことがあったのです。
その後は必要に応じて検査していたのですが…。

クラ子は元気にはしていたのですが、
乳母は病院に検査に行くことにしました。
後、一週間くらいで出産を予定していました。

検査結果は良好でした。
レントゲンの結果は子猫は6頭(!)、
どの子も骨盤は無事通る大きさ、
エコーでは全員心音は200を確認、
乳母は安心して帰りました。
それが6時30分。
子猫のエコーの画像をいただきました。

お会計の時、犬にクラ子の入ったキャリーを覗かれ、
クラ子が威嚇したので場所を変えましたが、
時期が時期なので、思い直して車にキャリーを持っていきました。

すぐに会計が終わり、車にもどるとウンのニオイがしていて、
クラちゃんトイレしちゃったのね?と思いました。
カリカリが切れていたので、道中で仕入れ、
自宅に戻ったのが7時。

キャリーから出たクラ子はその場でへたりこみました。
どうしたの?
キャリーの中を見るとウンはなく、
全部クラ子のお尻と尻尾についていました。
コロコロだったので、すぐ取れたのですが、
綺麗好きのクラが、全部お尻につけてしまう?
我が家の大抵の猫は、キャリーの中でも少し腰を浮かせるので、
コロコロの場合は体に全部つくことは少なく、
この時、少し嫌なものを感じました。

クラ子は立ち上がって、水飲み場まで行きました。
私は食事をしようとしていましたが、クラ子の様子が心配でした。
水は飲みたがったのですが、後ろ足に力が入らずにへたりこむ感じ、
他の子が食事をしたそうだったので、
クラ子にも分けると要らないという様子、
今は胎児が育つ時期なので食欲がないなんてありえません。
そうこうするうちに、横になったまま、水入れに顔をつっこみました。
体は温かいのですが、耳が冷たく、鼻は真っ白になっています。
低体温になりかけて、ひどい貧血を起こしている。
おーちゃんは体も冷えていて、歯茎も真っ白だった。
同じ症状になりかけてる…。

かかりつけの留守電に今から行くと伝言を残し、
キャリーを変え、オープンキャリーにクラ子を入れて
再び病院に向かいました。
到着が8時になる少し前。
少し落ち着いたと受付で言ったせいか、先生がなかなか出てきません。
キャリーを見ると、中でクラ子は横になっています。
受付で状況が悪いからすぐ診てほしいといいました。
すぐ、先生が来て、状況を見ると危険だと言い、
処置室にかつぎこみました。

注射器に血液が上がらないほど血圧が低下している。
歯茎も真っ白、貧血もひどい。
1頭だけ子猫の心音を取った、120まで低下している。
処置の最中、クラリスは意識をなくしそうに、フラッとなった…。
助からないかもと覚悟してほしい。

どうして?
母子ともに順調だったのに?
診察から二時間も経ってない。

おーちゃんだって危ないと言われた。
だけど助かった。
クラリスは様子が変わってすぐに連れてきた。
もしかして、子供も助からないだろうか…。

点滴が効を奏して、鼻には血の色が戻ってきた。
撫でると反応する。
クラ、頑張って。赤ちゃん、頑張って。
あんなに元気だったのに。
何があったの?何が悪かったの?

帰る気がしなかった。
でも、あまりにも急いで携帯を忘れ、
連絡しないといけない事があったので自宅に引き返し
撮ってきて必要な事を済ませた。
院内に戻るとクラは横になって、しきりに足を動かしていた。
腹が張っていたのだろう。
もしかして、破水するかも、と先生が言ったけど、
出てきたのは通常の尿だった。
猫が横になったまま排尿するなんて…。
「先生、これちょっとマズいんじゃないですか」
私はそう言ったけど、元々危ない状態だったからかスルーされた。

輸血対象の猫を連れてきましょうか、と言ったけど、
先生には明日にすると言われました。
おーちゃんの時は当日しらすをつれてきて採血し、
実際に輸血したのは確かにその翌日でした。

クラの父のしらすはその時輸血し、
サーしゃんも予備として採血したので、
他の猫が対象者になる。
まだ、くーちょとあーびんがいる。
トシだけど、最悪の場合カムちんもいる。
クラ、なんとか頑張って…。

きっと、明日、手術すれば何とかなる。
おーちゃんだって助かったんだもの。
クラちゃんだって助かるよ。
だって、ほんの数時間前まで元気だったんだよ?
おーちゃんの時も本番は次の日だった。
クラだってそうだ。
だから翌日に備えなきゃ。
でも、もし、これが最後になったら?

先生になんとなく帰宅を促されるまで、
クラの入った入院ケージの前を離れられなかった。

クラ、クラ、私の天使。
お願い元気になって。

それから5時間後、
背中にはクリーム色の『天使の羽根』を、
尻尾にはクリームの『天使の指輪』の持つ彼女は
本物の天使になってしまいました。

私が抱いた時は全身がまだ暖かく、
「ひとりぼっちで、放置されて逝ったんじゃないから」と
伝えてたいかのようでした。

あまりに急でどうしても死因が知りたく、
当直の先生と検討した結果、
まずCTを撮り、それで分からなければ解剖、
ということになりました。

CTでの評価は子宮捻転でしたが、
死後硬直・血液凝固もあることと
一時間での急激な血圧低下・強度の貧血を考えると
血液検査結果がないので、分からないですが、
おーちゃんがなりかけた急逝腎不全ではないと思います。
どこかで大量出血を起こしていたのだろうと思います。
死ぬのを覚悟で麻酔をかけ、輸血・開腹手術しか
クラ子を救う方法はなかったかも。
それも全部終わってから思いつくことで…。

CTの評価を聞きながら、クラ子は前日のこの時間、
まだ元気にしていたのに、
そんなことばかりずっと考えていました。

妊娠出産のリスクはもちろんよく分かっています。
出産させなければ、クラリスが死ぬことはなかった。
交配・出産を望んだ私が、彼女の命を危険に晒した。

わが子同然といいながら、その危険を雌猫たちに負わせ、
また、そうやって生まれてきた子を有償で譲渡する。
今は繁殖は登録制になりましたので、
いくら真剣にやっても、いくら猫を愛しているといっても、
私は『業者』で、クラリスの死は私の責任です。

獣医さんも結構
ブリーダーと一般オーナーさんを区別するのですが、
(場合によっては多頭割引もあるそうですが、
私のかかりつけはそういうのはないです)
病院から、父名義のモモとチコに届いたお花は、
クラリスには届きませんでした。
(ちなみに犬は父名義、猫は私名義で別カルテにしてあります)
届けば嬉しいけど、別に欲しいというものではないのですが、
私はやはり『業者』だと扱われてるのだなと感じました。

違う意味では、
オーナーさんがペットと死別するのはめったになく、辛く悲しいこと、
私にとって、繁殖用の猫の生死は、今までも、これからも、
何度も起こりえる日常だということ、です。

でも、出産前検査は、二度と行かないだろうな(苦笑)。

我が家には猫が10頭以上います。
犬も1頭います。

でも、私だけでなく、ブリーダー、それに多頭飼いのオーナーさんでも、
みんなそうだと思いますが、
どの子もみんな、掛け替えのない大切な存在です。

予期せず、若く妊娠中だったクラリスの死はショックが大きいけど、
年齢と体調から覚悟していたチコリの死も、
共に暮らした月日は大きく、
日常のそこかしこに陰がふと差すことがあります。

猫を残して自分が死ぬ方が、尚更心配ではありますが
(幽霊飴のお母さんの気持ちが分かる、苦笑)
どの子の時も胸が張り裂けるほど悲しく、
また、1頭1頭を大切に悔やみたいです。

葬儀場では、クラリスの姿をひとめ見て、
「毛艶がいいですね、まだ若いですね、可哀相に」と、
また、チコのことも覚えておられて
「2月末も来られて、また3月末も…」
とお悔やみを言われました。

お骨上げの時には、別の係の方が、
クラリスに起こったことを私が説明するのを、遮らず、
全部聞いてくれました。

きっとどの飼い主さんも、亡くなったペットの事を話し出すと
止まらないんだと思います。
猫は私所属なので家人にとっては距離があり、
付いてくるというのを断って一人でお葬式をしました。

検査で亡くなる子は結構多いと聞きました。

こちらの係の方たちには、クラリスが妊娠中とは
言っていなかったのですが、
私が思わず漏らした「赤ちゃんが…」の言葉を聞き逃さず、
小さな腕の骨を見つけてくれました。
「お母さんと赤ちゃんといっしょに入れてあげて、
寂しくないですね」
気配りしていただいて涙が出ました。

鳥さんやハムスターさんの火葬もかなり多いそうです。
だから赤ちゃんの骨も見つけていただけたのかな。

こちらはいつも対応が丁寧で、
帰る時は辛い気持ちがほんの少し宥められます。
ある意味人間相手より気を使うのではと思います。

もしかしたら我が家を離れるのを
望んでいなかったのかもしれない。
もうどこにも行くことはない。
永遠に我が家の娘、
永遠に私の天使。
私のクラリス。

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コメント

突然のことで、ただただ驚きというかショックというか。
クラリスちゃん、虹の橋に旅立たれたのですね。
ほうきもっぷさんの悲しみや憤りなど、
お気持ちを察するとたまらなくなります。
本当に本当に悲しい別れになってしまいましたね。
どうかどうかクラリスちゃんが安らかに眠れますように。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

ブリーダーさんをされていても、
一般のオーナーさんの感覚を忘れずにいる
ほうきもっぷさんを私はとても尊敬しています。
我が家のVさんが旅立って、間もなく4年になりますが、
当時、Vさんが亡くなって1~2日しか経ってない頃、
あるブリーダーさんが「勉強になったと思えばいいじゃないですか」
とメールを送ってきたことがありました。
突然の旅立ちで、悲しみよりもショックが大きく、
現実を受け入れることさえつらい状況なのに、
「勉強に…」なんて言葉をかけられても、
当時の私には何の励ましにもならなかったのを憶えています。
今回の事と、私にああいう言葉をかけてきたブリーダーさんは、
同じような感覚の持ち主のように思えてしまって…。
ブリーダーさんであろうが一般オーナーであろうが、
大切なかけがえのない命であることは変わりないですものね。
なんか悔しくなっちゃいました(苦笑)。

ごめんなさいね。こんな時に私事も書いてしまって。
ほうきもっぷさんの悲しみが少しでも早く癒えて、
また元気が取り戻せますように祈ってます。

投稿: Chocolat | 2009/04/02 17:11

Chocolatさん、
すみません、『思い切って削除』の部分と
被ったので一部修正しています。
も、申し訳ないです…。

でも、私が表現したかったのは
そのことだったので、
Chocolatさんに正しく伝わって嬉しいです。
尊敬なんて、私はただの素人だからだと思います…。

そのブリーダーさんも慰めようと
したんだと思うんですが、
言葉の選び方がアレだったと言いますか…。
かなりポジティブ(アグレッシブ?)
シンキングといいますか…。

例えば『バーマン』だったら次があるんですよね。
でも、Vさんは唯一無二の存在なんですよね…。

我が家の場合も、繁殖用の雌と思えば、
他の猫がいるし、
父猫はまだいますから、
似たような子が欲しければ
もう一度交配すればいい。
でも、そういう事じゃないんですよね…。

クラ、虹の橋でVさんにお世話になると思います。
よろしくお願いいたします。

投稿: ほうきもっぷ | 2009/04/02 19:01

またひとり、いってしまったのですね。
とても悲しいことですが、大切にされていた愛情を彼らは決して忘れませんから、きっといま、虹の橋の仲間たちと楽しくこれまでのことを話し合ったりしているでしょう。

一人っ子でも、たくさんの子がいても、かける愛情は同じですよね。
ブリーダーという役割を担っていると、愛情だけでは済まないことも多々あるかとは思います。でもいつでも笑顔で、うちのe2n2にすら優しく声をかけてくださるほうきもっぷさんには、いつもいつも感謝していますよ。
これからも「一猫好き」として、大切なわが子たちを愛していきましょうね。
クラリスちゃんのご冥福を心よりお祈りします。

投稿: エスちーのママ | 2009/04/03 14:17

エスちーのママさま
いつもお気にかけて下さってありがとうございます。
今日はキーボードの具合と私の頭(気持ち?)の
整理がうまくいってなくて、
明日、もう一度コメントします。
あ…、今日、かも??

投稿: ほうきもっぷ | 2009/04/04 01:20

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