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確定診断

試験開腹の手術をした結果、モモの病名が確定しました。

1か月に及ぶ、下痢の原因は(腸)リンパ管拡張症でした。

腸にくっついて、栄養分を運ぶリンパ管が腸管から逸脱して
しまう疾患です。
血液検査では低アルブミン・低カルシウム・低コレステロールが
(低コレステロールは出ないこともあるようです)特徴的な
蛋白質喪失腸症だそうです。

術中に呼ばれて腸を見せてもらったんですが、本当に
腸にくっついた白っぽいもの=リンパ管が、
(脂肪を含んでいるせいで白いらしいです)

びろ~ん

と伸びてました。

腸管に異常があった箇所はパンチして接着したそうです。
低アルブミンのため、傷がくっつくか心配されてます…。
モモに血をくれた輸血犬さんのパワーに期待したいです。

黄疸は出ていましたが、肝臓はきれいだったそうです。
父の手術の時も、主治医の方が開口一番
「肝臓はきれいだった!よかった!」と言われたそうで、
外科医の方は肝臓を重視されているのだな、と実感しました。
(そりゃ、肝心の「肝」ですもんね)

その他に脾臓が変色・変形しており、さらに腫瘍らしきものが
認められたため全摘していただきました。
膵臓は萎縮が見られるものの、所感では問題ないそうです。
膵炎は無事に治っていたようです。
腸の一部・肝臓の一部・摘出した脾臓は組織生検
(バイオプシー)に出すそうです。

膵臓は見ませんでしたが、摘出された脾臓は見ました。
それがまたXX(特に名を秘す)や@@(特に名を(略))
にソックリで、焼肉屋さんに行ったり、@@を料理に使う時
思い出しそうです。

モモは小型犬のせいか、術中の内容を見学させて
いただいても生々しさは少なかったのですが、
ラブラドルレトリーバーのリンパ管拡張症の治療例
発見しまして、そちらの画像(腸ガス画像)は
結構生っぽかったです。やっぱり体が大きいせいかなあ。

日頃、あーだこーだとうるさく言ってるから、オペを直接見せたら
納得するかと思われたのかなぁ…f(^^;;
私はモモを苦しめている病魔の正体を知りたかったので、
とてもありがたかったです。
母はたまたま中座していて立ち会わなかったのですが、
直視できなかったかもと言ってました。

(腸)リンパ管拡張症は、突発性または
炎症性腸疾患に続いて続発する二次性疾患だそうです。
好発犬種はバセンジー・ルンゲ・ソフトコーテッドウィートンテリア
・ヨークシャーテリアだそうです。
参考・週間 V-Magazine 腸管系

ネットで調べたところ、上記のラブラドルレトリーバーや、
シベリアンハスキーのリンパ管拡張症の治療例を発見しました。

確定診断後の予後は数日から2年だそうです。
私たち家族としては、いつ別れることになるかと
ハラハラし通し、試験開腹も危ないと言われていた
ため、無事手術から帰還して確定診断もおりたので
安心しました。
(実は病名が分かっただけで、手術後なので
ステロイドもすぐ入れられず、輸血反応かもしれない
黄疸と嘔吐も続いているので、あんまり状況は
変わってないんですが…f(--;;)

難治性で特効薬はなく、治療薬としては炎症を鎮める
ステロイド(プレドニゾロン)の投与と低脂肪・高蛋白の
食事療法、中鎖脂肪酸のMCTオイルサプリメントの添加
などがあるそうです。

実は、私は最初の診断、「膵炎」をあまりにも
支持しすぎていました。
参考・
犬の膵炎
週間 V-Magazine 膵臓

最初にファーストかかりつけにかかっていた時、
膵炎の治療にあまり反応がなく、バリウム検査、
超音波エコー検査を受けても確定診断が
出ませんでした。

次いで症状が悪化し、夜間病院で異常に低い
血糖値が発覚し、それをファーストかかりつけに
伝えたところ、インスリノーマ(膵臓腫瘍)を
示唆されました。
インスリノーマでなくても腫瘍の可能性があると
試験開腹を進められた時、
「膵炎なら開腹せず、内科治療で治るはず!」と
提案を受け入れられず、転院してしまいました。
実際、脾臓に腫瘍(?)が出来とったんですが!

ファーストの膵炎治療は積極的に食べさせると
いうものだったので、私は膵臓を休めたり、
蛋白質分解酵素阻害薬の添加(←急性膵炎は
膵臓で作られた消化酵素が、なんらかの理由で、
膵臓自身を消化してしまうため、とされているので)
で、治療できるのではないかと思っていたんです。

参考・膵炎の治療薬
(ちなみに、試験開腹直前に真一郎くんもお世話になった
九州のI動物病院にお電話にてサードオピニオンを
取りまして、膵臓に対する薬は、このページと
ほぼ同じ内容のものを教えていただきました。
鎮痛剤にはブスコパンを使うとか)

その時点でリンパ管拡張症が起きていて、膵炎が
二次的疾患だったのか、
最初は膵炎のみで、二次的ににリンパ管拡張症が
起きたのか、それとも、脾臓か他の隠れた疾患が
一次原因で、膵炎やリンパ管拡張症が二次疾患
なのか…、まだわかりません。

もし、リンパ管拡張症が突発性で一次疾患なら、
私はモモに無用な苦しみを与えてしまったことに
なります…。
参考・猫のIBD 検査
(腸炎が重度の時、となりあう膵臓に炎症が起き、
膵炎を示す数値、血液中のアミラーゼ・リパーゼ・
TLI活性化が起きる可能性を示唆されています)
転院せず、試験開腹に同意すればよかったのか…。

ただ、転院時点の血液検査はアミラーゼ・リパーゼ
の値が高く、試験開腹時に膵臓に萎縮が見られた
(=炎症を起こしていた名残)ことからも、
いつの時点かで膵炎が起こり、その後快方に
向かった事実はあったようです。

セカンドかかりつけでは、蛋白質分解酵素阻害薬
「FOY」を添加した点滴を受けることができました。
もしかすると、膵炎はこの治療で治ったかも
しれません。

しかし、下痢は治らず、最終的にモモは面会中、
低血糖で失神してしまうことになりました。
まさか、腸がリンパ管拡張症という違う病気に
侵されているとは思いもしませんでした。
でも、その時、ここまでやってだめなら、
内科的アプローチは限界だと、やっと思い切る
ことができました…。

外科アプローチを希望して、恥も外聞もなく
ファーストかかりつけに戻った日から、
2日間かけて輸血を受けました。
3日後に受診したら、なんと低血糖と脱水による
ショックのため、今日中にも危ないかもと言われて
輸液処置。
その結果、上がりかけていた血液検査の数値も
(輸液で薄まって?)元に戻ってしまいました。

再度輸血した後、試験開腹を依頼。
ここで家族間でも意見が分かれましたが
(私は試験開腹派)
病院側からも低アルブミンを理由にかなりの
反対を受けました。
(蛋白質が体にないため傷の治りが遅い…、
それどころか傷がくっつかないため)

二度目の輸血後の血液検査はそこそこの数値
だったので、それを理由に再度試験開腹を依頼。
しかし、手術には手配が必要だったため、
4日後に執刀されることが決まりました。

危ない手術だったため、それまで全日入院
だったのを、夜間は家に帰って、家族と過ごす
時間を増やそうということになりました。
しかし、戻った日の夜から激しい嘔吐が始まり、
下痢も始まって、最後には透明な下痢が出る
ほどになりました。

もはや、手足の血管を確保することができず、
とうとう首に点滴用の留置針を入れることに…。
手術までに低血糖ショックを一度でも起こす訳に
いかないと、夜間もブドウ糖の注入をしていました。
ブドウ糖はどろっとしていて、注入すると気持ちが
悪いようです。
注入の準備をしていて、ふと見ると、モモが
さっきまで寝ていた場所から、ふらふらしながら
逃げていきました。

…なぜにアナタはそんな時だけ元気を出すの…。

その悪な元気が、手術に耐える力の源
だったのかも…f(^^;;

これからは少しずつステロイド投与をしていく
予定だそうです。
嘔吐はまだとまっていません。
初めての輸血・二回目終了の翌日には
溶血が見られ、血中ビリルビン濃度が
上がり、黄疸が出ていました。

下痢はともかく、嘔吐と黄疸はまさか
輸血反応では…。
でも、それでも輸血しないといけない
状態なんだけど…。
いつまた低アルブミン状態になるやも
しれず、赤血球量が定着していれば、
輸血反応を避けるため、成分輸血に
なるかもしれません。

なので、確定診断が出ましたが、
輸血の協力のお願いは継続させて
いただきます。
ステロイドが効いて、自力で栄養分を
吸収することができるようになれば、
4回目の輸血はせずにすむかも
しれません…。

現在は輸血に関しては、各動物病院
さんに頼っている状態で、
動物病院さんのキャパを超える事態に
なると自力で供血犬・猫さんを
探さなければなりません。
供血の輪」さんのようなサイトさんも
ありますが、全国的に万が一の供血に
ご協力いただける犬・猫さんの
登録システムがあれば…と思います。
それとも、既にそういう活動があるのに
私が知らないだけかも!?
ご存知の方、ご教示いただければ幸いです。

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ヨーキー・モモの闘病記(犬のリンパ管拡張症)」カテゴリの記事

コメント

すい臓のお薬は人間と一緒ですねぇ。私の母も膵炎で一時は入院していた時期もあるので「へぇ~」と思ってしまいました。でも、ブスコパンはバリウム前の注射にも使いますよね。 それはさて置きモモちゃんが これで少しずつでも快方に向かってくれると良いですねー。病気とは長い付き合い&戦いになるかもしれないけれど“生きてる”って言う事自体が宝物なので頑張って欲しいです。

投稿: ゆみの | 2006/07/30 16:50

何はともあれ、確定診断が出たのは一歩前進ですね。
介護をしていると「たら・れば」は付きものですが、どんな選択をしようともモモちゃんを思ってしたことですから、決して間違いではないと思います。
モモちゃんの強運を信じています。

投稿: こだま | 2006/07/30 17:22

本当にお疲れ様でした!
この状態で開腹手術の決意は本当に辛い判断だったと思います。

どうか、これからの為にも夏バテしないように(後から来るかもしれないからね)ヒト、イヌ、ネコのほうきもっぷ一族、体調には充分気をつけてね。

モモちゃん!頑張れ~!

投稿: お局様 | 2006/07/30 18:12

>ゆみのさん
本当にお世話になってます~!
お母様も大変だったんですね…。
ご回復されてよかったです。
うちの猫たちの親元さんの息子さんも
慢性膵炎でなかなか診断がつかなかったらしいです。
膵炎って難しいんですね…。
学生時代、友人も何日か入院してましたよ。

薬は人間もペットも一緒みたいなんですが、
(その辺は哺乳類みんな、造りが一緒なんですかねぇ)
薬を使うかどうかは、獣医さんの判断に委ねられているようですねー。

ブスコパンってバリウム検査の前に打つアレなんですか!
そういえば検査の時、くるくる回らされたなぁ…。

>こだまさん
慰めてくれてありがとうです~。
正直、家に帰って調べはじめた後は自分の
「失敗」にブルーになってました。

今回は対応がすべて後手後手に回って、
それが余計に何とかしたい気持ちになったような気がします…。
しかし、内臓の病気は、開けてみないとハッキリ分からないものなんですね…。
人間もそうかもなんですが。

余談ですが昨日、試験開腹無事終了の日に
モモが小康状態だった時に申し込んだ、HIROYOさんの縁起柄ベッドのオークションの権利が当たりました。
私、クジ運があまりないので、モモが当ててくれたような気がします。
こだまさんが猫ベッドをオーダーされた記事を読んでから
アッシュさんのサイトをよく見に行くようになったんですよ…。ご縁ですね…。
ベッドは一番にモモに使ってやろうって思ってます。

>お局様
手術するって決まって一番嫌だったのは
多分、お医者さん達だったと思います…f(^^;;
輸血の件などを友人に相談したため、
そのお義姉さん(獣医)がモモの手術の話を
小耳に挟んだのですが、
やっぱり「そんなに弱ってる子に手術!?」
という反応でした。
(「こっちから頼み込んだんだよー」とは説明したんですが…)
かなり気乗りはしなかったと思うんですが、
執刀していただいて感謝してます。
術前の状態は最悪(おまけに低血糖になりかけてた)だったんですが
なんとかもたせてくれました。

私たちは原因がわかってホッとしているけど、
モモは傷が痛くて怒ってるかもなんですが、
その痛みも耐えられないほどではなくて
よかったです。
吐き気が治まって、傷が回復してきたら
薬物療法を本格的に開始できると思うので
何とかがんばってほしいです。

病気や治療、介護については、お局様やこだまさんのサイト、
それに老猫介護さんやぎゃおすさんのサイトも見てたのですが、
我が身にふりかかるとまた観点が違ってました。
今はかなりの情報をネットで調べることができて助かってますが、
先達の情報発信者の方が苦労されたことがしのばれます…。

投稿: ほうきもっぷ | 2006/07/30 21:32

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